声が小さい・通らないと感じる人へ。発声練習で「歌は変わる」と教わった話
こんにちは!FUKURAMU MUSIC SCHOOLです!
カラオケで思い切り声を出しているつもりなのに、なぜか自分の声だけ埋もれている気がする。
友人との会話で「え、なんて言った?」と何度も聞き返される。
会議や接客の場面で「もう少し大きい声で」と言われたことがある——。
結論からお伝えすると、こうした「声が小さい」「声が通らない」という悩みは、根性や才能の問題ではなく、発声練習によって解決できます。
『発声』とは、息をどう使い、声をどこで響かせて、体のどこから声を出しているかという、体の使い方の技術のことです。この記事では、専門知識がなくても今日から試せる具体的な発声練習と、それがなぜ効果的なのかを、私自身の体験も交えてお伝えします。結論:「声が小さい」「声が通らない」悩みは、発声を変えれば解決する

多くの人は「声が小さいなら、もっと頑張って大きな声を出そう」と考えてしまいますが、それは遠回りどころか、喉を痛める原因にもなります。
声量や声の通りやすさは、生まれつきの体格や性格の問題だと思われがちですが、実際にはそうではありません。
口の開け方、声を響かせる場所、息の使い方という、いくつかの具体的なポイントを整えるだけで、驚くほど変わっていきます。
まずは、実際にどんな発声練習をすればいいのか、具体的なやり方から見ていきましょう。
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発声練習と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、1回5〜10分程度で取り組めるものばかりです。 ここで紹介する3つは、この後お伝えする「歌は発声で変わる」という体験談の中で、実際に効果を実感した練習でもあります。 歌う前のウォーミングアップとしてはもちろん、歌わない日でも続けることで、少しずつ発声の土台が整っていきます。1. 母音をはっきり形にする練習

「あ・い・う・え・お」を一つずつ、鏡を見ながら、いつもより大きく口を開けて発声してみてください。
ポイントは、声の大きさよりも「口の形をしっかり作ること」です。
口の中の空間が広がることで、声が響きやすくなります。
1つの母音につき5回ずつ、慣れてきたら「あえいおう」のように母音をつなげて発声してみましょう。
1. 遠くの壁に声を届けるイメージで発声する

部屋の中で、一番遠い壁や、少し離れた場所にあるものを見つめながら、そこに向かって声を届けるイメージで歌ってみてください。
「近くの人に聞かせる」のではなく「遠くまで届ける」イメージを持つだけで、喉に力を入れなくても声が前に出やすくなります。
慣れてきたら、実際に部屋の端から端まで届くように声を出す練習も効果的です。
1. リップロールで喉の力みを抜く

唇を軽く閉じ、息を吐きながら「ぶるるる」と唇を震わせる「リップロール」をしてみてください。
これができると、喉に余計な力を入れずに息を使う感覚がつかめます。
最初はうまく震わせられなくても、続けているうちに感覚がつかめてきます。
リップロールをしたまま簡単なメロディーをなぞってみるのもおすすめです。
もし途中で喉が痛くなったり、声がかすれたりしたら、それは力の入れすぎのサインです。
一度休んで、力を抜くところからやり直してみてください。
「痛い・疲れる=頑張れている証拠」ではなく、むしろ発声としては逆効果になっているケースがほとんどです。
この3つに共通するのは、「大きな声を出そうとしないこと」です。
声を張り上げるのではなく、口の形・響かせる場所・喉の力みという発声の土台を整えることで、結果的に声は自然と通るようになっていきます。
毎日5分でもいいので、焦らず続けてみてください。
なぜこの発声練習が効くのか ― 「歌は発声で変わる」と教わった体験

ここまで紹介した発声練習が、なぜ効果的なのか。
それは、私自身がボイストレーニングでこの練習を教わり、実際に声が変わったという実体験に基づいています。
転機になったのは、ボイストレーニングの先生から言われた、ある一言でした。
「音程やリズムより先に、発声を変えよう。歌は発声で変わるよ」。
正直、最初は半信半疑でした。音程を直したくてレッスンを受けに来たのに、まずは発声だけをひたすら練習すると言われたからです。
指導されたのは、まさに先ほど紹介した3つの練習でした。
母音をはっきり形にすること、声を鼻や口の中の空間に響かせるイメージで出すこと、そして声を近くの人にではなく、部屋の一番奥の壁に向かって届けるイメージで発声すること。
どれも音程やリズムとは関係のない、地味な基礎練習ばかりで、正直「これで本当に歌が変わるのか」と疑っていたのを覚えています。
ですが、数週間、口の開け方と響かせる場所を意識しながら発声練習を続けていくうちに、明らかな変化がありました。
以前は喉を締めて張り上げていた声が、力を入れなくても自然と前に届くようになっていったのです。
あるとき、久しぶりに会った友人に「マイクなしでもよく聞こえるね」「声変わった?」と言われ、自分でも驚きました。
カラオケでも、以前は途中で喉が疲れてかすれていたのが、最後の曲まで安定した声を保てるようになっていました。
さらに実感したのは、人前で話す場面での変化でした。
以前は会議室の後ろの席の人に聞き返されることがよくあったのですが、発声練習を続けてからは、特に意識して大きな声を出しているつもりはないのに「声がよく通るね」と言われるようになったのです。
歌に限らず、声そのものが変わったことを実感した出来事でした。
この経験から分かったのは、「声が通る・通らない」「声量がある・ない」というのは、頑張って声を張るかどうかの問題ではなく、発声という技術そのものの問題だったということです。
声の大きさを気にするあまり喉に力を入れていた頃よりも、発声の土台を整えてからのほうが、結果的に少ない力で遠くまで声が届くようになったのは、今振り返っても不思議な感覚でした。
我流で「もっと大きな声を出そう」としても変わらなかった理由

先ほどの発声練習にたどり着く前、私は長い間、我流で「大きい声を出そう」とし続けていました。
「声が小さいなら、もっと大きな声を出せばいい」と単純に考え、カラオケでは腹の底から声を張り上げるように意識し、人と話すときも意識的に声を張るようにしていたのです。
ですが、これがまったくの逆効果でした。
無理に声を張ろうとすればするほど喉に力が入り、長く歌ったり話したりすると声がかすれてくる。
カラオケの後半になると声が出しづらくなり、「今日はもう無理」と諦めることも一度や二度ではありませんでした。
それでも「大きい声=喉に力を入れて張り上げるもの」だと思い込んでいたので、どう改善すればいいのか見当もつきませんでした。
今振り返ると、これは「発声」と「音量」を混同していたのだと分かります。
喉に力を入れて張り上げる声は、一時的には大きく聞こえても、実は前には届きにくく、聞き手には「無理して出している声」として伝わってしまいます。
実際、当時の私の声を録音で聴き返すと、力んでいる割に前には抜けていない、こもったような声になっていました。
周りからは「頑張って声を出している」ようには見えても、「聞き取りやすい」とは言われたことがなかったのも、今思えば当然のことです。
もし今、我流で「もっと声を張ろう」と頑張っている方がいたら、その方向性こそが遠回りの原因かもしれません。
先ほど紹介した発声練習3選のように、口の形・響かせる場所・喉の脱力を整えることが、結果的に一番の近道になります。
発声練習に関するよくある質問
Q1. 発声練習をすると、どんな効果がありますか?
発声練習を続けることで、声の通りやすさや声量、歌っているときの喉の使い方などを整えていくことができます。
この記事で紹介しているように、口の形や声を響かせる場所、息の使い方、喉の力みなどを意識することで、無理に声を張り上げなくても声が前に届きやすくなります。
筆者自身も発声練習を続けたことで、歌だけでなく、普段の会話でも「声がよく通る」と言われるようになりました。
Q2. 声が小さい人は、大きな声を出す練習をしたほうがいいですか?
無理に大きな声を出そうとする必要はありません。
声が小さいからといって喉に力を入れて声を張り上げると、かえって喉が疲れたり、声がかすれたりする原因になることがあります。
大切なのは、音量そのものを大きくしようとすることではなく、口の開け方や声の響かせ方、喉の力みなど、発声の土台を整えることです。
少ない力でも自然に声が届く状態を目指して練習してみてください。
Q3. 初心者はどんな発声練習から始めればいいですか?
まずは、母音をはっきり発声する練習から始めるのがおすすめです。
鏡を見ながら「あ・い・う・え・お」と一つずつ発声し、声の大きさよりも口の形をしっかり作ることを意識してみてください。
その後、遠くの壁に声を届けるイメージで発声する練習や、リップロールで喉の力みを抜く練習へ進んでいくと取り組みやすくなります。
どの練習も、最初から大きな声を出す必要はありません。
Q4. 発声練習は毎日したほうがいいですか?
この記事では、1日5〜10分程度を目安に、無理のない範囲で継続することをおすすめしています。
筆者自身も、数週間にわたって口の開け方や声を響かせる場所を意識しながら練習を続けることで、少しずつ声の変化を感じるようになりました。
一度に長時間練習するよりも、歌う前のウォーミングアップなどに取り入れながら、毎日少しずつ続けてみてください。
Q5. リップロールがうまくできない場合はどうすればいいですか?
最初からきれいに唇を震わせられなくても問題ありません。
唇を強く閉じすぎず、軽く閉じた状態で息を吐きながら「ぶるるる」と震わせてみてください。
うまくできないときは、必要以上に強く息を出したり、喉に力を入れたりせず、まずは力を抜いて試してみましょう。
続けているうちに少しずつ感覚がつかめてきたら、リップロールをしたまま簡単なメロディーをなぞる練習にも挑戦してみてください。
Q6. 発声練習をすると喉が痛くなるのですが、大丈夫ですか?
発声練習の途中で喉が痛くなったり、声がかすれたりした場合は、一度練習をやめて休んでください。
この記事でも、「痛い・疲れる=頑張れている」という考え方ではなく、喉に余計な力が入っている可能性があるサインとして紹介しています。
無理に声を出し続けず、声量を落としたり、喉の力を抜いたりしながら発声を見直してみましょう。
Q7. 発声練習だけで歌は上手くなりますか?
発声は、歌の土台になる大切な要素です。
発声が整うことで、声が出しやすくなったり、喉への余計な力みが減ったりするため、歌全体の印象が変わることがあります。
筆者自身も、最初は音程を改善したいと思ってボイストレーニングを受けましたが、まず発声を整えたことで、歌声そのものに大きな変化を感じました。
音程やリズムの練習とあわせて、発声の基礎を身につけていくことがおすすめです。
Q8. 発声練習は独学でもできますか?
この記事で紹介している母音の練習やリップロールなどは、自宅でも一人で取り組むことができます。
一方で、自分の口の開け方や声の響かせ方、喉の力みなどは、自分だけでは気づきにくいこともあります。
練習を続けてもなかなか変化を感じられない場合や、「正しくできているのか分からない」と感じる場合は、一度ボイストレーナーなどに発声を確認してもらうのも一つの方法です。
独学に限界を感じたらプロの力を借りる

ここまで紹介した発声練習は、どれも一人で、今日から始められるものです。
ただ、もう一つだけお伝えしたいことがあります。それは、自分の発声のクセは、自分だけでは正確に把握しきれないということです。
口の開け方が本当に十分か、響かせる場所がずれていないか、喉にまだ余計な力が入っていないか——こうしたポイントは、鏡や録音だけでは気づきにくいことも多くあります。
特に、自分では「できている」と思っていても、実際には口があまり開いていなかったり、無意識に喉に力が入っていたりすることは珍しくありません。
私自身、ボイトレの先生に指摘してもらって初めて、自分の発声のクセに気づけました。
もし、一人で発声練習を続けていてもなかなか変化を感じられない、正しくできているか分からない、という段階であれば、一度プロの耳を借りてみることをおすすめします。
FUKURAMU MUSIC SCHOOLでは、今回お伝えしたような発声の基礎から、一人ひとりの声のクセに合わせたレッスンを行っています。
「歌うのは好きだけど、声の小ささや通りにくさが気になる」という方こそ、発声を変えることで大きな変化を実感しやすいはずです。
発声は、歌の土台になる部分です。
土台が変わると、音程やリズムを練習する以前に、歌そのものの印象がガラッと変わります。
「声が小さい」「声が通らない」という悩みは、性格や才能のせいではなく、発声の技術を身に着けているかどうかという問題なんです。
かつての私自身がそうだったように、その変化はきっと、あなた自身が一番驚くはずです。まずは今日紹介した3つの発声練習から、気軽に試してみてください。

