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横浜のボイストレーニング FUKURAMU MUSIC SCHOOL

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【いろんな声の出し方を徹底解説!】声色を変える4つのポイントと実践トレーニング

みなさん、こんにちは!

FUKURAMU MUSIC SCHOOLです!

「声の種類が無く、いっぺんとうになってしまうのです」

体験レッスンにお越しになる方から、よく聞く言葉です。

ところが、その方の声を詳しく聞いてみると、普段の話し声、笑ったときの声、恥ずかしがって小さくなったときの声は、それぞれ違う音色をしています。

すでに複数の声を使えているものの、自分の意思で狙った声へ切り替える方法が分からない、というケースが多いのです。

今回のコラムでは、いろいろな声を「4つのつまみを調整して作る」という考え方で整理します。

この考え方を身につけると、覚える項目を整理しながら、曲や場面に合わせて声を変えやすくなります。

それでは、早速始めていきましょう!

声を「設定の組み合わせ」として考えてみよう

ボイストレーニングの世界には、たくさんの声の名前があります。

地声、裏声、ファルセット、ミックスボイス、ベルティング、ウィスパーボイス、エッジボイス、ハスキーボイス……。

調べるほど名前が増え、指導者や流派によって意味が少しずつ異なることもあります。

ここで、声を一つの楽器から生まれる音として考えてみましょう。

私たちは喉や口の形、息の流れなどを調整しながら、さまざまな音色を作っています。
その設定に付けられた呼び名が、ファルセットやミックスボイス、ウィスパーボイスなどです。

設定を調整できるようになると、名前を知らない音色も意図的に作りやすくなります。

声の音色を調整する4つのつまみ

ここでは、声の音色や密度を調整するときに役立つ4つのつまみを紹介します。

4つのつまみは互いに影響し合います。
まずは一つずつ動かし、声がどう変化するかを確認しましょう。

つまみ①:息の流れ

声には、息が多く混ざった音から、息漏れの少ない密度のある音まで、さまざまな状態があります。

息が多く混ざると、柔らかく、かすんだ音色になります。
息漏れが減ると、輪郭のはっきりした音色になります。

次の方法で違いを確認してみましょう。

  1. ティッシュを用意します。
  2. ティッシュの上端を持ち、口の正面5センチほどの位置に垂らします。
  3. 普段、人に返事をするときの音量で「あー」と2秒間発声します。
  4. 3秒休みます。
  5. 今度は、ため息を混ぜるように「はぁー」と2秒間発声します。
  6. それぞれ2回ずつ行い、ティッシュの動きを比べます。

「あー」より「はぁー」のほうがティッシュが大きく揺れれば、息の流れを変えられています

ティッシュがどちらも同じように動く場合は、「はぁー」の最初に息だけを0.5秒流してから声を加えてください。

強く息を吹きつける必要はありません。
めまいや息苦しさを感じた場合は、その場で練習を終了して通常の呼吸へ戻します。

つまみ②:声帯の合わさり方

声は、喉頭にある左右一対の声帯が、吐く息によって振動することで生まれます。

声帯が合わさる時間や強さが変化すると、息の混ざり方や声の密度も変わります。

ここでは、次の2種類を比べます。

  1. 肩と首を動かさず、普段の呼吸を2回行います。
  2. ため息に声を混ぜ、「はぁー」と2秒間発声します。
  3. 3秒休みます。
  4. 近くにいる人へ返事をする感覚で「あー」と2秒間発声します。
  5. 3秒休みます。
  6. この順番を2回繰り返します。

「はぁー」では息の音が目立ち、「あー」では母音の輪郭がはっきり聞こえれば、声の密度を変えられています

ここでいう「声帯を合わせる」は、喉全体を締める動作とは異なります。
首の前側が硬くなる、顎が上がる、舌の付け根に力が入る、苦しさを感じるという場合は、普段の話し声の音量へ戻してください。

咳払いを繰り返して声帯の閉鎖を確認する方法は、喉への刺激が増えるため、練習には使いません。

つまみ③:喉から口までの空間の形

声帯で生まれた音は、喉から口までの空間を通る間に響きが加わります。
舌や唇、顎などの形が変わると、音色も変化します。
ちなみに「あ」「え」「い」「お」「う」など母音の音のコントロールなどは
ここでおこないます。

次の2つを録音して比べてみましょう。

  1. スマートフォンの録音アプリを起動します。
  2. あくびが始まる直前を思い浮かべ、顎を指1本分ほど開けます。
  3. 舌先を下の前歯の裏へ置き、「あー」と2秒間発声します。
  4. 3秒休みます。
  5. 唇を横へ1センチほど広げ、話すときの「イー」を2秒間発声します。
  6. 3秒休みます。
  7. それぞれ2回ずつ録音します。

録音を聞き、「あー」は丸く厚い音、「イー」は細く明るい音として区別できれば、口の中の形による音色の変化を確認できています。

この時、喉の使い方や息の量はなるべく変えずに
顔の形だけ変えることで音を変化させます

つまみ④:音色の明るさ

同じ音程と音量でも、顔の表情や、口の中の空間を変化させることで
響きのイメージを、明るく鋭い音色、丸く落ち着いた音色などを作ることができます。

次の2種類を試します。

  1. 普段、人に返事をするときの音量で「あー」と2秒間発声します。
  2. 少し笑顔を意識して、口角を左右へ5ミリほど動かして「あー」と2秒間発声します。
  3. 3秒休みます。
  4. 顎を指1本分ほど開き、口の奥に丸い空間を作るイメージで「あー」と2秒間発声します。
  5. 2種類の声を録音して聞き比べます。

1つ目が明るく輪郭のある音、2つ目が丸く落ち着いた音として聞き分けられれば、明るさを調整できています。

「前へ響かせる」「奥へ響かせる」という言葉が使われることがありますが、これは音が実際に一か所だけで鳴ることを示すものではありません。音色を変えるための感覚的な目印として使います。

実践:息から密度のある声まで7段階で変えてみよう

ここからは、息の流れと声の密度を7段階で変える練習を行います。

この練習の目的は、声の大きさを競うことではありません。
隣り合う段階の違いを自分で作り、録音で聞き分けることが目的です。

練習前の準備

スマートフォンの録音アプリと、音程を表示できるチューナーアプリを用意します。
無料で手に入るもので大丈夫です。

最初に、近くにいる人へ返事をする感覚で「あー」と2秒間発声してください。
チューナーに表示された音名を、その日の基準音にします。

表示が頻繁に変わる場合は、3回発声し、2回以上表示された音名を採用します。練習中は、その音名を保ちます。

2段階目は声帯を振動させないひそひそ声なので、音程の確認は3〜7段階目だけで行います。

7段階

1段階目:息だけ

声を加えず、「はー」と2秒間息を流します。録音で母音の音程が聞こえず、息の音だけが入っていれば成功です。

2段階目:ひそひそ声

誰かに内緒話をする音量で「あー」と2秒間ささやきます。チューナーに安定した音名が表示されず、録音に息と母音の形だけが入っていれば成功です。

3段階目:息が多く混ざった声

ため息に少量の声を加えて「あー」と2秒間発声します。音程が聞き取れ、同時に息の「ハー」という成分も録音されていれば成功です。

4段階目:普段の話し声

1メートル以内にいる人へ返事をする音量で「あー」と2秒間発声します。3段階目より母音の輪郭がはっきりし、首や顎に力が入っていなければ成功です。

5段階目:同じ部屋の離れた人へ届ける声

2〜3メートル先にいる人へ呼びかける音量で「あー」と2秒間発声します。4段階目より録音上の音量が大きく、息の音が増えすぎていなければ成功です。

6段階目:広い部屋の端へ届ける声

3〜5メートル先にいる人へ「ここだよ」と知らせる音量で「あー」と2秒間発声します。5段階目より明確に大きく聞こえ、音程の表示が基準音と同じなら成功です。

7段階目:その日に安全に出せる最大の声

6段階目より一段だけ音量を上げ、「あー」と2秒間発声します。首の前側が硬くならず、顎が上がらず、発声直後の話し声にかすれが出なければ成功です。

6段階目と同じ音量になる場合は、それをその日の上限とします。7段階すべてを無理に作る必要はありません。

進め方

  1. 1段階目から7段階目まで、順番に行います。
  2. 各段階は2秒間発声し、発声後に3秒休みます。
  3. 7段階を1セットとして録音します。
  4. 1分休んでから、2セット目を行います。
  5. 1日の練習は2セットまでとします。

録音を聞き、3〜7段階目が少しずつ大きく、密度のある声へ変化していれば、段階を調整できています。

途中の2段階が同じに聞こえる場合は、その2段階だけを交互に3回練習してください。違いが録音で確認できたら、その日の練習は終了します。

練習中に確認する3つのポイント

①順番に一段ずつ変える

1段階目から順番に上げることで、息だけの状態から密度のある声までの途中経過を確認できます。

隣り合う2つの段階が録音で聞き分けられることを目印にしてください。

②音程を保つ

3〜7段階目では、チューナーに表示される音名を確認します。

発声の最初と最後に一瞬表示が変わっても、中央の約1秒間で基準音が表示されていれば続けられます。別の音名が中央で表示された場合は、音量を一段下げてやり直します。

③録音で外へ出た声を確認する

自分の頭の中で聞こえる声と、録音された声には違いがあります。

録音を聞き、「3と4」「4と5」のように隣り合う段階を区別できるか確認してください。番号を見ずに聞き、順番を当てられれば、その違いを外へ出せています。

つまみの組み合わせと声の名前

4つのつまみが分かると、一般的な声の名称も「複数の設定をまとめた呼び名」として理解しやすくなります。

次の組み合わせは、あくまで音色を作るときの目安です。声の定義は指導法によって異なり、音程や音量によっても設定は変化します。

  • ウィスパーボイス:息の成分が多く、声の輪郭が柔らかい
  • 息混じりのファルセット:高い音域で声帯が薄く振動し、息の成分が聞こえる
  • 芯のある話し声・地声:息漏れが少なく、母音の輪郭がはっきりしている
  • エッジボイス:少ない息で、声帯が低い回数で断続的に振動する
  • 力強いミックスボイス:息漏れを抑え、声の密度と響きの明るさを組み合わせる
  • ベルティング系の声:高い音域で、密度・音量・明るさを組み合わせる

ファルセットにも息の少ない音があります。ミックスボイスにも柔らかい音から力強い音まで幅があります。一つの名称に一つの設定だけが対応するわけではありません。

ベルティング系の発声は負荷が高くなりやすいため、この7段階練習だけで習得しようとせず、
トレーナーと一緒に音程や音量を調整することをおすすめします。

曲の中でつまみを動かしてみよう

声を出し分けられるようになると、「曲のどこで、どの声を使うか」を考えられるようになります。

たとえば、次のように設計できます。

  • Aメロ:3段階目を目安に、息を混ぜて語りかける
  • Bメロ:4段階目から5段階目へ、声の輪郭を少しずつ明確にする
  • サビ:5〜6段階目を目安に、離れた人へ届く声にする
  • 最後のフレーズ:3段階目へ戻し、息を混ぜて終える

数字は声の優劣を表しません。
その場所で使う声の密度と音量の目安です。

よく歌う曲を1曲選び、歌詞を見ながら次の手順で書き込んでみてください。

  1. Aメロ・Bメロ・サビ・最後のフレーズに区切ります。
  2. 各部分に3〜6の数字を一つずつ書きます。
  3. 数字の横に「明るい」「丸い」「息多め」のいずれか一つを書きます。
  4. 1回録音します。
  5. 数字を書き込む前の録音と聞き比べます。

各部分の境目で声の印象が変わり、歌詞の内容に合った強弱が聞き取れれば、声の設計を歌へ反映できています。

数字を上げるほど苦しくなる場合は、サビの数字を一段下げます。原曲と同じ迫力を出すことより、自分が安全に切り替えられる範囲を見つけることを優先してください。

つまずきやすいポイント3つ

①喉全体に力が入る

力強い声を作ろうとすると、首、顎、舌まで一緒に力が入りやすくなります。

発声中に次の項目を確認してください。

  • 顎が上を向いていない
  • 首の前側に筋が強く浮き出ていない
  • 舌先が下の前歯の裏に触れている
  • 発声直後に普段の話し声を出せる

一つでも満たせない場合は、音量を4段階目まで下げます。そこで2秒間の「あー」を2回出し、普段の話し声にかすれがないことを確認して終了します。

②息の量と息の勢いが一緒になる

息を勢いよく吐くと、声帯の振動が安定しにくくなることがあります。

ティッシュを口の前5センチに置き、4段階目と6段階目を比べてください。6段階目でティッシュが前方へ大きく跳ね続け、声がかすれる場合は、息の勢いが強くなりすぎています。

その場合は5段階目へ戻り、ティッシュの動きを4段階目より少し大きい範囲に収めます。録音で4段階目より音量が上がり、母音の輪郭も保てていれば続けられます。

③一度の練習で7段階すべてを作ろうとする

この練習では、隣り合う段階の違いを一つずつ覚えていきます。

1日目は1〜4段階目、次の練習日は3〜5段階目、その次は4〜6段階目というように、範囲を分けても構いません。

1回5分、週3〜5回を目安に行い、練習日ごとに録音を残します。2週間後に初日の録音と聞き比べ、区別できる段階が増えたかを確認してください。

変化までの期間には個人差があります。
「何日で完成したか」より、「録音で区別できる段階が増えたか」を上達の目印にします。

喉を守るための中止基準

練習中または練習後に、次の状態が一つでも現れた場合は、その日の発声を終了してください。

  • 喉に痛みや焼けるような感覚がある
  • 咳が出る
  • 声が急にかすれる
  • 普段の話し声が出しにくい
  • 翌日まで声の違和感が残る

違和感が繰り返す場合や、声のかすれが2週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科や音声外来へ相談してください

まとめ

今回は、いろいろな声の出し方を「つまみの組み合わせ」という考え方で整理しました。

  • 声の音色や密度は、息の流れ、声帯の合わさり方、喉から口までの空間の形、音色の明るさによって調整できる
  • 息から密度のある声までを7段階で変えると、声を少しずつ切り替える感覚を練習できる
  • 録音とチューナーを使うと、音量と音程の変化を一人でも確認できる
  • 一般的な声の名称は、複数の設定をまとめた目印として活用できる
  • 曲の各部分に数字と音色を書き込むと、声の変化を具体的に設計できる

つまみの動かし方が分かると、曲や場面に合わせて、自分で声を選びやすくなります。

FUKURAMU MUSIC SCHOOLでは、現在の声を一緒に確認しながら、どのつまみをどの程度動かすと目的の音色に近づくかをお伝えしています。

「いろいろな声を安全に出し分けたい」という方は、ぜひ体験レッスンでお試しください。

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

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