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横浜のボイストレーニング FUKURAMU MUSIC SCHOOL

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日本語は声楽に向いていない!?

毎日使っている日本語。

皆さんもきっと話せるようになってから大分経っていると思いますし
日本語のことを考える機会は少ないと思いますが、、

『日本語の発音で歌う』ことが
『とても難しい』という事実をご存知でしょうか。

これを知ったら
「だからか…!!」と納得し、歌う時も話す時も役立つ
何かしらの改善策が見つかると思いますよ♪

今回は 日本語 についてお話していきます。

話す時にも難点がある日本語

無意識に使っている日本語。

皆さんは 沢山おしゃべりをして喉を痛めてしまった… という経験、ありませんか。

話すだけで喉を痛めてしまう原因。

それは、
《日本語が とても浅い呼吸 + とても浅い口の開き で発音出来てしまう言語》
            だからです。

(年齢を重ねるとそれが原因で起きてしまう不調あるのですが、、それはまたの機会にお話しますね。)

前回、
欧米の方と日本の方の体の作りが違う
とお話しました。

確かにそれもあるのですが、、

発声においては
 〝使い方〟と〝しくみ〟が違う
              のです。

欧米の方はそれぞれの言語を発する時
自然と体を使って深く呼吸をし、
無意識に喉の奥を開き、口を深く開けて発音しています。

その上、
欧米の言語は «ローリングトーン» と言って
例えば英語の場合は ‹have a› を 繋げて ‹バブァ› と
なめらかに発音出来るので自然と 呼吸がしやすい しくみ!
言語が自然な呼吸を促し、喉の負担を軽くしてくれています。

欧米の方は
良い声を出すために必要な
〘自然な呼吸〙+〘深い口の開き方〙が
無意識に出来ているのです。

(チャペルなどを見ても分かるように
昔から天井が高く、石やコンクリートの床で声が響きやすい建物の多い欧米。
小さな声で話しても建物が声を響かせてくれる構造で過ごしているため普段から無理に喉を使う必要がありません。
これが無意識に喉に負担の少ない発声に繋がっているのだと考えられます。)


以前私が演奏のお仕事をさせていただいた日本のチャペル。
欧米ではもっと天井が高くドーム状で響きの良いチャペルが多いです。

対して日本語は
とても浅い呼吸 + とても浅い口の開き
で発音出来てしまうため
意識的に 深い呼吸 + 深い口の開き をしなければ
話す時でも喉を痛めやすい言語です。

聞き取りやすさはあるものの、
«ストップトーン» と言って
‹名案 めいあん› や ‹青い あおい› のように
言葉を発する度にプツプツと切れる発音も多いため
なめらかに発音することが難しく、
意識をしなければ 自然な呼吸がしにくい 言語のしくみです。

(昔は畳と紙と木で作られた小さな建物が多く、声が響きやすい環境には無かった日本。
言語のしくみも重なって大きな声を出す時には、より喉に負担をかけやすいのだと考えられます。)

日本語で良い声を出し喉の負担を軽くするには
〘自然な呼吸〙+〘深い口の中の開き方〙を “意識的” にする必要があるのです。

歌う時の日本語の難点

では本題です。

そんな 話す時 でさえも難点のある日本語。
歌う となった時には更にどんな難点があるのか。

前回、
声楽の発声は
【声帯を合わせて自然に息を流すこと】
だとお話しました。

そしてその
【自然に息を流す】 = 【自然な呼吸】 は
話す時でも意識的にしないと難しいというお話をしました。
(長くなってしまうので、また次回 自然な呼吸 について詳しいお話が出来たらと思います。)

では1番大切な【声帯を合わせる】ということに関してはどうでしょう。

残念ながら、、

〚日本語の発音〛は
〚声帯が合わさりづらい発音ばかり〛 とう事実があります。

何と、、

この世の中には 声帯が合わさりやすい言語 と 合わさりづらい言語 が存在するんです…!!

(ちなみに1番合わさりやすい言語はイタリア語です。
そのため声楽を始める時にはイタリア語の曲を選ぶと声帯が合わさる感覚を掴みやすいと言えます。)

このように声楽において
日本人にとっては課題となることが沢山あるため
以前は世界で活躍する日本人オペラ歌手は少ない傾向にありました。

けれど現在では、
サッカーなどのスポーツ選手同様に
留学をして現地で学び、現地の劇場に所属するなど、
世界で活躍する日本人オペラ歌手が増えています。

難点はどんなジャンルにもあるもの。
“難点” と “しくみ” を 知って、
実力をつけた方々が世界で活躍しているのです。

ニコッと笑って 無理なく『あ』『い』『え』

声帯が合わさりづらい日本語の曲を
きちんとした日本語の発音でマイクを使わずに声楽として歌うということは
未だに私にとって難しいことです。

声楽ではビックリする程高い音域への転調があったり、
転調など無くともオペラなどでは普通に物凄く高い音が出てきます。
原語では対応出来るその物凄く高い音が、日本語では対応しづらいことが多々あります。

しかし様々な場所で演奏をする時に
聴いてくださる方が知らない言語の曲ばかり歌っていてはつまらないと思うので
例えば
ディズニーの曲を歌う時には
転調前は日本語で歌って、転調後の高い音域は日本語よりも声帯の合わさりやすい英語で歌う、
というようなことをしています。

声帯さえ合わせることが出来れば
高い音域は勿論、どの音域もとても歌いやすいのですが本当に日本語は難しい…!!
私は英語やイタリア語の歌詞になった途端、とても安心します(笑)

そんな声帯が合わさりづらい日本語で
声帯が合わさる感覚を掴むために
恩師に教えてもらい学生時代から今でもずっと実践していることがあります。

それは、日本語の中でも
声帯が合わさりやすい3つの言葉『あ』『い』『え』を
合わさりやすい表情で(ニコッと頬を上げるようにして口を横に開いて)発音し、
発音する度にピタッピタッと声帯が合わさる感覚を掴むということです。

初めて行う時には無理のない声の大きさで。
小さめの声からスタートしてくださいね。
慣れてきたら少しずつ少しずつ、ボリュームを上げていきます。
そして、それをなめらかに発音出来るようにしていきます。

(合わさる感覚が掴めるまでは音量を気にせず小さい声で大丈夫!
声楽の場合は根気強く練習が必要ですが
魔法のマイクが使える歌の場合は声量面をかなりカバーしてくれるのでラッキーです♪
レッスンではどちらの場合もきちんとサポートするのでご安心を♪)

毎回発声練習はここから始め、
声帯が合わさる感覚と同時に耳で聴いて確認すること行います。

この調整をしてから軽く曲を歌ってみて
もう1度調整に戻り…と、
本番前ともなると念入りに【声帯が合っているか】を確認します。

そしてそれは
世界的オペラ歌手の恩師でさえも同じでした。


日本語の難点はきちんと知るべき大切なこと。
知らなければ改善することが出来ないでですが、知れば改善することが出来るからです。
勿論、小学生への授業でもお話しています。

聴くだけで動く声帯

恩師はいつも【声帯を合わせる練習】をしていて、
レッスン前のお部屋に行くと必ず恩師の発声練習を聴くことが出来ました。

そして「人の声を聴くと声帯の位置が変わってしまうんだよ」と
私たちのレッスンの後にはまた発声練習をして、
ご自身の声帯の位置を戻すような作業をされていました。

何と…!!
自身は歌っていなくても聴いているだけで無意識に声帯が動いて
聴いている声と同じ声帯の形にしようとするのです…!!

皆さんは
無理に出すような辛そうな声を聴いて苦しく感じたり、
伸びやかで綺麗な声を聴いて心地良く感じることはありませんか。
また、 一緒に過ごす時間が長く話し方が似てきて… なんてことはないでしょうか。

人間は耳に入ってきた声に反応して
無意識に [似せよう] と声帯を動かすのです…!!

ということは、、

«きちんと声帯が合わさって歌っている方の歌を聴く» ことや

«良い声の方の声を聴く» ことが

効果的だと言うこと!!

これはすぐに実践できますね♪


私も勿論、恩師のCDやリスペクトしている方の音源を聴くことを実践しています。
今はYouTubeなどで歌う姿まで見れるので、どんな口の開き方や体の使い方をしているかまで見ることが出来ます。
とてもラッキーな時代です。

難易度の高い日本語を攻略するには “意識する” ことが必要

色を表すだけでも沢山の言葉があって風情があり、とても素敵な日本語。
しかしその反面、色々と難点があることを理解していただけたでしょうか。

そんな難しい日本語を発音し、
日本語の曲を歌っている皆さんは
無意識に最初から物凄いハードルの高さのハードル走に挑んでいるのと同じようなもの。
上手く出来無いことがあって当然です!!

さぁ、今回も 知る ことが出来ましたね♪

今回の内容は 分かる まで少し時間がかかるかもしれませんが

 知る → 分かる → 気付く

(しくみを知る → どういったしくみか分かる → 自分はどの状態なのか気付く)

と焦らず、時間をかけていきましょう♪♪

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